「騙された者には騙された者なりの責任がある。」
小出裕章さんの好きな言葉の一つである。4月10日、派遣先の営業に連れられてやってきた派遣先。一先ず「派遣社員」としての立場は得られ、収入の保証は受けられるだろうと誰もが思っていた。
少なくとも、私以外の人間は契約書を見るまでは何となく『偽装請負』をさせられていることなど考えもしなかっただろう。
ただ、私は4月10日当日からどうにも可笑しいと思い始めていた。
「私達は派遣として働くから、我々が望もうと望むまいと社会保険は適用されますよね?」
と訊いていたのである。社会保険がいつから適用になるかの確認をしようと思っていたのだが、のっけからして可笑しな回答が返ってきてしまった。
「先方との間の契約が'派遣'と言うことになれば・・・」
営業から返って来た台詞がコレである。
何かがおかしいと思ってはいたが、契約書は後で送ると言われ、暫くはそのまま仕事を続けることにした。
程なくして届いた契約書。書かれていたタイトルは『業務委託契約書』である。
「何かオカシイ」と思っていたものが、「やっぱりそうなのか!」に変わった瞬間であった。どうやら現場に行くことになった我々は騙されていたらしい。
他のメンバーは契約書の内容がわからなかった、または分かっていたけど泣き寝入りで書類を出したらしい。
で、私はと言うと出していないのである。何故って、書類の内容が分かって居ながら出すわけにはいかなかったからである。
機会が有れば契約書の内容をお話するが、契約書と実務を比較すると、一致点より不一致点の方が明らかに多い。と言うより、殆ど一致していない。
騙された者なりの責任。それを果たすならどうすれば良いか。答えは簡単。戦うことである。
私は本日、派遣会社と早速戦うことにした。現在は第三ラウンドである。
第一ラウンドはコーディネーター戦。どうにも途中からすっとぼけてしまい、「営業担当の○○から折り返しさせます」と言われて終了。
第二ラウンドは担当営業戦。我々をクライアント先へ誘導した本人だったから、非常に戦いやすい。
「それじゃあ今回の仕事の継続は難しいと言うことでしょうか・・・」と言われたが、こんな言葉を言われたところで臆することは無い。
「私は別に馘首されても構わないし、そんな覚悟があるからこんな電話してるんですけどね。
ただ私が馘首されたところで他メンバーは相変わらず違法状態で働かせるんですよね。」と反撃した。
事実、本当に馘首されても良いと言う覚悟があって電話しているから、こちらは臆することなく何でも言える。
で、コレも途中で営業担当からの一言、「業務管理部から連絡させます・・・」で終了。第三ラウンドに入るところである。
コレも細かい通話録などは後に機会が有ればじっくり掲載していきたい。
そして私は今日これから、派遣会社の業務管理部と第三ラウンドを行うことになるわけだ。
折角の貴重な派遣の休日を斯様なことに使ってしまうのも勿体ない気はするが、それでも、戦わなければほったらかしになるだけである。
気になったのは、担当営業の「仕事内容を認識していなかった、把握していなかった」であった。
果たして派遣会社の営業は'仕事の中身'や'進め方'を全く把握しないまま仕事を取ってくるものなのか?
聴いていてこれまた惚けるにも程があると思ったものだ。
派遣営業は派遣先との契約を「派遣」に切り替えられるようにすると言っていたが、本当にやる気があるのかも疑問だし、そもそも本質はそこではないだろう。

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