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店入れちまえばコッチのもの

この業界ほど、店舗の持つ魔力の恩恵を受けている業界もないと思う。
特にSoftbankなんてスマ放題で契約させられて、ネット上にはたくさんのネガティブ・ブログが書かれているのに、Softbankショップが潰れないのはなぜだろう?
auショップ、DoCoMoショップ、Softbankショップ。
いずれも共通して言えることは、雰囲気がお店というより、何か違う空間のように思える。
確かに店頭では客引きが一生懸命、ティッシュ配りをし、コスプレ(?)を着てはお客を必死に寄せている。その点に関しては家電量販店とも雰囲気的な差はない。

ところが一歩店内に入れば、スーツを着た人員、順番待ちには番号札。お店と言うよりは銀行や郵便局、役所の持つ雰囲気に近くなり、"何か手続きをしないといけない気分"にさせられる。



思考放棄でイタい契約者に

携帯ショップはお客を店に入れるまではとても大変だが、一歩お店に入れてしまえば完全に彼らの縄張りなのだ。
更に店内の演出の特性として、お客は"店員にお任せモード"に入ってしまう。
このお任せモードに入るととても危険だ。

この業界で必ず聞くお客の声の一つが、『わけのわからない内に不要なオプションに入らされていた』というもの。
騙される人の話を聴いてみると、店員の話を聞いてもわからないという人が多い。
それもそうだろう。聞いてはいるが、聴いてはいない。心が伴っていないから、頭に入るはずがないのだ。
こうして店員お任せモードになった消費者は"聞いてはいるが聴いていない"状態にはいり、イタい契約者となる。
コレもまた、あの店内の演出が成せる業なのだろう。



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