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 東京オリンピックの誘致は決まった当初、なぜ反対意見が多かったのか、よくわからなかった。
Under Controlこそペテンではないかと思っていたが、とは言え、1964年の施設をほぼ活かせるであろう五輪には、無知ながら「そんなに反対しなくても良いんじゃないか」と思っていた。
時の東京都知事たる猪瀬直樹も、既存施設を活かした優しい五輪になる・・・ハズだった!
しかし・・・だ。しかしである。
まさかの旧国立競技場解体、その上での新国立競技場建設である。
おかしい。コンパクトなオリンピックになるハズではなかったのか!!?
そんな疑念を余所に、新国立競技場は急ピッチで作業を進められている。

コレじゃ五輪じゃなくてご臨だよ・・・

その東京オリンピックに関わる企業で、なんと2社から過労自死が起こってしまった。
電通では東大卒美女が亡くなった。
建設会社の現場監督は、残業が定時の時間を上回るなど、労務管理が全くできていなかった。
どちらも自ら思いつめた末の自死であり、これから未来を背負う若者達の死である。
そもそも何故旧国立競技場を解体したのか。
今って建設業は人手不足なのだよね?
それって新規オーダーに対応できるだけの余裕は無いハズなのだが、何故旧国立競技場を壊したのか。
まして今、ゼネコンや各種施工会社は、現場監督を夢真ホールディングスのような派遣会社から調達する時代になった。通常の現場が派遣現場監督を使うくらいだから、新卒正社員の現場監督がキツい現場を当てられるなど、容易に想像できる。
「ああ、こうして日本の建築技術とやらは劣化してくんだな」
と言うのは、現場を体験すると痛感するものがある。
電通にしてもそうで、そもぞも社員が2時間しか寝れないほど仕事詰めということは、新規にオーダーを受ける企業体力は無かったということだ。それで自社の社員を臨終させるような会社がオリンピックに関わっているなど、ジョークとしか言いようがない。
コレでは東京五輪ではなくて、東京ご臨だよね?

私が考えた東京オリンピックの開会式宣言

「こんな東京過労リンピックなんてやめちまえ!!」
とは言ったものの、もはや退けないところまで来てしまったかもしれない。
まるで平成のインパール作戦。今後も過労リンピックのために、大病を患う人が出てもおかしくない。
建前上は平和のための祭典たる五輪で、ご臨を出してしまった。
それはオリンピック史上に残る暗黒史として、その歴史を残しておかねばなるまい。勿論、後で美化したり改ざんしたりするようなことがあってもならない。

そこで私は考えた。
恐らく安倍総理は2020年も首相をやっているであろう。ニコ動では支持率5割を保っているのだから。
ならば、私の思う、彼に宣言して欲しい開会式宣言を考えた。
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「東京オリンピックの招致が決まりましてから本日まで、我々は、国民一体となって、今日の開催を準備しておりました。
東日本大震災、続く福島第一原子力発電所事故。私たちが目指していたのは、力強い復興を歩む、日本の姿であります。
しかしながら、このオリンピックを迎えるにあたり、若く尊い命が、失われてゆきました。
平和のための祭典で死者を出してしまった、わけであります。
わたくしは、国民を守ることができませんでした。
『東京過労リンピック』、『東京ご臨』などと揶揄されることもありました。
そんな中で、東京都では働き方改革を進め、時差Bizやテレワークの推進などに努めて参りました。
今後、我々は過労死0の社会を作っていくことをお約束し、今ここに、東京オリンピックの開会を宣言するものであります!」
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こんなことを、安倍総理が言うことは、まずあり得ないか。
例えば高橋まつりさんの死因に関しては、五輪が直接絡んだわけではないだろう。
しかし、少ない人員が五輪に取られることで、通常顧客の業務が圧迫するであるとか、そういったことは起こらないか?
人手不足のハズの建設業界に、新国立競技場など作れる体力はあったのか?
そんな疑問に当たった時、ただただ、嘆息することしかできない東京過労リンピックに思えている。