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なぜか感じる半端感

名古屋市の調べで、全国主要8都市における魅力度は再開であったことに、河村市長が嘆いている。
行きたくない街ナンバーワン。
名古屋市にとって大変不名誉なことだが、それが新聞社やヨソ者企業の調査ではじき出されたならいざ知らず、自分たちでやった調査で出た結果なのだから、ショックは大きいだろう。
主要都市8都市の魅力度(名古屋市調べ)
ここに仙台や新潟、広島と言った人口上位25都市を入れていけば、もう少し名古屋の順位は高くなったと思うが、特に人口の多い8都市として絞ると、こうなってしまったということか。
そう、確かに名古屋には何故か行こうとは思えない、不思議な億劫さがある。
何故だろう。
個人的には、それは名古屋という場所が、地理的な面と人口規模の面で、妙な中途半端さを感じるからだ。



『のぞみ的』には陸の孤島

のぞみ号で行けば、新横浜の次は名古屋であり、その次が京都だ。
まず、関東の都市圏で見ると、のぞみ号の停車駅は3つある。東京、品川、新横浜。
次に、関西の都市圏で見ても、のぞみ号の停車駅は3つある。京都、新大阪、新神戸がそれだ。
ひかり号で見ると、関東圏には小田原が加わり、関西圏には米原が加わる。
びわこエクスプレス-山科駅

では名古屋圏はどうだろうか。
のぞみの停車駅は名古屋ただ一つである。
もちろん、ひかりで見れば、名古屋圏は岐阜羽島と豊橋が停車駅になることがある。
ただ、岐阜羽島は乗り換えの良さがイマイチだし、豊橋は人口規模が少ない。しかも名古屋からは遠い。

東海道新幹線ではのぞみがダントツで本数が多いから、観光目当てだと、名古屋行くなら京都行く、という感情を持つ人が、少なからずいるのではないかと思っている。
因みに夜行バスだと、名古屋と大阪の料金が、さして変わらなかったりする。

横浜で用が足りてしまう

例えば東京圏、京阪神からそれぞれ遊びに行くとして、わざわざ名古屋まで足を運ぶか・・・。
というのもまた微妙な線ではないか。
東京圏の場合、まぁ横浜で足りてしまう。
京阪神も然りで、わざわざ名古屋まで遊びに行きたい・・・とは考えなかろう。
キレイな夜景を見たいとか、ちょっと美味いもんでも食いたいぜ、なんて思うと、もう横浜でことが足りる。
Yokohama City in Kanagawa①
首都圏人の場合、横浜で事が足りてしまう。もっとハイソサエテーなお方達は、台場に行ってしまうだろう。
いざ遠征しようと思うと、もう4,000円詰めば京都へ行けるとなったなら、どうもわざわざ名古屋に寄りたいと思えない。京都へ行く。
もうちょっと頑張れば神戸でキレイな夜景や、有馬温泉を楽しんだりできる訳で、名古屋は選択肢から外れるのだ。

少なくとも、私のように名古屋を知らない人間は、名古屋をただのコンクリートだらけの街だと思っている。
河村市長は信長、秀吉、家康の3人のゆかりの地として挙げたが、信長はともかく、残りの2人が名古屋という印象が湧かない。
秀吉はもう関西に行ってしまったし、家康も後半は京都と江戸。そんなイメージがあるわけで、前半生を過ごした岡崎の地がイマイチ印象に残らない。
また、名古屋は確かに観光都市としてのPRが、少なすぎるように思える。
実際、京阪地区は努力している。
大阪は外国人観光客を呼び込む為に、専用のチームを設けて外国人観光客の招致に力を入れた。
京都はサブカルにまで手を伸ばし、アプリ(Hello Kyoto)やイメージキャラクター開発、デジタル市民届まで発行して、愛される京都を目指そうと努力していた。

その点、名古屋はどうもそんな話を聞かない。革新性がない。
何か『上様商売』をしてるんじゃないかと、パッとしない。
どうなのだろうか。私は名古屋を知らないので、名古屋を知っている人は『横浜/神戸にゃ負けとらん!』と言える何かを提示できるだろうが、私にはできない。
何故か京都より遠い街。
そんな印象を持っている関東民は、私だけではないと思う。