昭和時代にダイバーシティを始めていた京都

京都と言うと周りは盆地。京女はイケズで、街は至って閉鎖的。
そう言った印象を持つ人は多いであろうし、東京のほうが閉鎖的だと言えば、「嘘を申すな!!」と思う人の方が多いだろう。

だが、そんな京都市が、1978年に「世界文化自由都市」を宣言していたことはご存じだろうか。
世界文化自由都市宣言は今日で言う、ダイバーシティとやらに通ずるものだ。
「世界文化自由都市」とは具体的にどんなものか。京都市刊行物の人権総合情報誌『きょう』には、こう書かれている。

「世界文化自由都市」とは、「全世界のひとびとが、人種、宗教、社会体制の相違を超えて、平和のうちに、ここに自由につどい、自由な文化交流を行う都市」を言いい、京都市ではこの理想の実現に向けてまちづくりを進めてきました。
-京都市刊行物 人権情報誌『きょう』2016年12月号5頁より-

ここのところダイバーシティという言葉はよく聞くが、京都市は早い段階から、ダイバーシティの実践を意識してきたわけだ。

その意識が実践レベルでも反映されているのか、ホテルグランヴィア京都では、日本のホテルとして極めて異色のサービスを展開している。
G7の中で唯一、同性カップルの法的権利が認められていないという日本。
しかし、同性婚の挙式にサービスとしての需要はある
同ホテルは実際に同性婚カップルの挙式も行っており、日本のホテルとしては極めて異色だが、この企画の推進役となった池内氏(営業推進室担当室長)は、シアトルでのホテル実務経験を持つ。
シアトルでは同性カップルの宿泊客も珍しいものではなかったそうだ。
池内氏の言葉はこのように締めくくられている。

「京都は昔から多様な文化を受け入れてきた懐の深い土地柄。LGBTを特別視せずに普通の観光客として受け入れるおもてなしの気持ちを京都から広めていきたい。」
-京都市刊行物 人権情報誌『きょう』2016年12月号7頁より-


私のような市外の人間が思う以上に、京都はダイバーシティが進んでいることが、よく読み取れるものだ。
そうした土壌があるからこそ、時代に沿った新しいサービスの創出ができるのだろう。