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民間人が多数死亡するリアルさ

ファミコン時代にはキャプテン狩りに勤しむものの、ストーリーの進め方がわからず、クリアを断念したFF2だが、攻略法がネットでわかる今となっては、無事ストーリーも進んでいる。
ファイナルファンタジー2。『ファンタジー』などと銘打ってはいるが、進めれば進めるほど、そのストーリーにはリアリティーを感じざるを得ない。

"戦争"をテーマにしたFF2はストーリーが陰鬱に進んでいく。
4人目の仲間が次々と死んでいくことで有名なFF2だが、なにも死んでしまうのは仲間だけではない。
民間人も多数死亡するのがFF2なのだ。
他FFでは6の物語中盤で民間人がかなり死亡する(と思われる)が、1人の狂った魔導士による訳のわからない力で死ぬのとは違い、2はまず大戦艦による空爆が行われる。

FF2 大戦艦

その生々しさたるや、言葉では表現し難し。
大戦艦の空爆前と空爆後の、町人のセリフから見ていただきたい。
4人目の仲間が次々死ぬFF2とは言っても、4人目の仲間とは言わば軍人だ。軍人が戦地で亡くなっていく構図が4人目の仲間と言っていい。
だが、FF2ではこの通り、民間人が多数犠牲になる姿も描かれる。
反面、パラメキア帝国に占領されたサラマンドとバフスクは空爆を逃れている。
ここにFF2の異様なリアルさを感じずにはいられない。

軍事同盟(安全保障条約)がかえって周辺国を刺激する

FF2のストーリーはただひたすら、陰鬱なストーリーだ。物語を進めるほど状況が悪くなり、一向に良くなる兆しが見えない。
上のキャプチャーすら、アレでまだ序盤なのだ。
さて、このFF2のストーリーに対し、とても興味深い考察がなされた記事があった。
FF2の世界が陸続きである理由』を読んでみると、パラメキア帝国にとっては、あくまでも自衛戦争ということになる。
もしフィン王国とカシュオーンが同盟を結ばなかったら、戦火は酷くならなかったかもしれない。
作中には国家が少ないため、必ずしも現実世界に当てはめることはできないが、幾分か現実世界にも通ずるものがある。

例えば北朝鮮のミサイル。
第二次安倍内閣が出来てからというもの、やたらとミサイルを飛ばすようになったなと感じていた。
ツイッターで「民主の時だって打ってたかもしれないけど、報道されなかっただけの可能性もあるよ?」と指摘を受けたときは、確かにそうかもしれないと思うものはあった。
が、今朝ツイッターでTLに流れた新聞記事を見て、それが気のせいではなかったことが発覚した。
新安保の成立前と後では、北朝鮮のミサイル発射回数が10倍もの差があったのだ。

あまり政治的なことはわからないが、集団的自衛権の存在はかえって周辺国を刺激し、余計ないざこざを起こしているように見える。周辺国が危機感を持つのもまた自然なことで、クレディ・スイスが評価した世界の軍事力において、日本は第4位。
これまで自衛専門だったが、米国と組むことで『攻めの自衛隊』になるかもしれないと思えば、焦るのも自然な反応だと思う。どうか戦争にならないことを祈る次第だ。

FF2はパラメキア帝国が戦争に踏み切った経緯について、作中では語られないが、戦争は始めたら終息が難しい。
反乱軍がミスリル鉱山を取り返す⇒大戦艦で港町が空爆を受ける⇒大戦艦を破壊して王宮を取り戻す⇒港町が完全に破壊される・・・。
といった具合に、とにかく終息が見えないのだ。
どちらかが完膚なきまでに叩かれてやっと終わる。作中ではパラメキア皇帝を2度倒してやっと終戦を迎えるあたり、実に戦争を終わらせる難しさが描かれている。
国数が少ないファイナルファンタジー2の世界を、現実にそのまま充てることはできないとはいえ、FF2の展開は実に現実的だ。
これほどストーリーが現実的で、物語を進めるのがワクワクしない名作はそうはあるまい。
RPGとしては異色の物語。それがファイナルファンタジー2という作品だ。