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体育会系と自民党の異様な親和性

かつてのスポーツ選手が自民党にいる姿を見るとガッカリする。
今回の参議院選挙に立候補している朝日健太郎しかり、神取忍しかり、オリンピック選手という点で麻生太郎もまた、自民党だ。
反対に、非自民党の議員と言えば、谷亮子氏(生活の党)、アントニオ猪木氏(無所属)くらいか。他にもいるだろうが、数えるくらいしかおるまい。
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特にスポーツ選手というところにこだわらなければ、渡邉美樹。佐川急便というバリッバリの体育会系企業出身で、これまた嫌らしいことに自民党である。ご存知の通り、自民党は残業代ゼロ法案を通そうとしており、そこに渡邉美樹がいるというのは笑えないことだろう。
『自由民主党』を略して自民党なのに、自由からも民主主義からもほど遠い政党だ。
そんな政党にスポーツ選手や体育会系企業出身者が多数入っていることを見るに、体育会系と自民党の親和性を感じずにはいられない。
しかし、いったい何故こんなに高い親和性を持つのか。この親和性を見るに、所詮体育会系は強い者(権力側)にすり寄ることしかできない連中なのかと、強く落胆せざるを得ない。



驚異のハラスメント社会が自民党との親和性を強くさせた

だが、よくよく考えてみれば、体育会系出身者が極右政党と親和性が高いのは必然なのかもしれない。
昔、ヤフー知恵袋で『左翼系アスリートが少ないのは何故?』と言った質問があった。
これに対するベストアンサーは「保守陣営の人に多い感性を大事にするから」であった。
少なくともこの回答に私は強い疑問がある

反権力側に立つ人間には、体育会系より文化人の方が多いように思える。
アメリカで言えばジョン・レノンとオノ・ヨーコといったところか。ご存知、アメリカは戦争国家。「イマジン」がリリースされた1971年と言えば、ニクソン政権下でベトナム戦争中のことだ。
1973年のベトナム撤退までアメリカ反戦運動が盛んだったことを考えれば、どんなことを歌ったものかは個人的ながら、想像はできる。
今年のフジロックでは「音楽に政治を持ち込むな!」と嘆くツイッター民がいたが、そもそも音楽と政治というのは、関係が強いものでもある。特にJazzやブルースの成立を見れば、人権問題と無関係ではないことが読み取れるだろう。

一方、本題たる体育会系はいかがだろうか。
体育会系の世間は明確なタテ世間であり、教師から生徒、先輩から後輩、レギュラー選手から非レギュラー選手、果ては体育会系から非体育会系に対するハラスメントが存在する。
ハラスメントが日常的に多発する体育会系で身に着くのは人権意識の低さだ。根底には「自分が堪えてきたハラスメントは部下(後輩)ができても当たり前」という意識がある。
嘘だと思うなら今一度、渡邉美樹を見て欲しい。彼に人権意識が根付いているように見えるだろうか?
恥ずかしい話だが、私がマトモな人権意識が芽生えたのは精神疾患に罹ってからだ。
それまでは38度の熱でも出勤するのが当たり前、暴力がない会社=恵まれた企業だと思っていた。精神疾患に罹るまで、その考え方の異常性に気づけなかったのだ。

今、自民党が作ろうとしている社会は、ハラスメント社会である。そんな社会を作ろうとしている政党に、スポーツ選手や体育会系企業出身者と親和性が高いのは、どうにも納得せざるを得ない。
改めて言いたいのは、体育会系は害悪であるということ。
少なくとも自民党から立候補している体育会系出身者は落選した方が日本のためになるであろう。