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日本人にとって"民間企業"ではなくなった

マイクロソフトが製品の回転を上げていくには、サポートポリシーの変更は必要なことだった。
XPが成功した当時とは異なり、OSにも多様性は広がっている。
PC用OSにはMac以外にも、ChromeOSというライバルが参戦してきた。
モバイルOSにはiOSとAndroidも加わり、ChromeOS以外はそれなりに回転が速い
通信事業者との契約が半ばセットのiOS(iPhone)やAndroidなんて、2年で1回買い替えられるチャンスがある。
ヘビーユーザーが集うMacは、これまた1~2年で買い替える人が多いため、収益のチャンスは多い。
こうしたOS達と戦っていくには、Windowsの市場回転を上げたいというのは、企業としてあり得ないことではなかろう。
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Windows10のアップデート画面

ただし、日本人にとって、マイクロソフトが企業と認識されているかどうかが、とても微妙なところだ。
有体に言えば、Appleは宗教団体、マイクロソフトは省庁として認識されているのではないかと考えている。


宗教団体Apple教とお役所マイクロソフト庁

例えば創価学会の会員で「聖教新聞を送って来るでねぇ!」という会員はいるだろうか。
全くいないわけではないにせよ、学会員なら聖教新聞の愛読者は寧ろ、多いのではないか。
日本人にとって、Appleはジョブズ様を教祖とした、宗教法人だ。
Macユーザー全員がApple教の信者ではないにせよ、信者は1~2年に1回、喜んで買い替える。多分、Apple教は日本で最も成功した宗教ビジネスでもあるのだろう。

反面、マイクロソフトはお役所化してしまったのではないか。
それはマイクロソフト社の体質が、ではなく、日本人にとってのマイクロソフトが『マイクロソフト庁』になってしまったということだ。
これは企業のや役所の業務用OSが、Windows一極集中をしてしまったことを原因として挙げられる。特に、XPには一極集中したのではなかろうか。
XPに14年間慣れ親しんで行くうちに、日本人のマイクロソフト感はすっかり、マイクロソフト庁になってしまったのではないか。どうしても日本人はお役所嫌いな人が多いせいか、お役所と認識した途端、叩きたくなる。

「大人しくXPのサポート続けてくれりゃ良かったんだよ!」

こう考えている人も少なくないと思う。
MS10年林檎3年。
どうしてAppleは叩かれず、マイクロソフトは批難されるのか。
それはユーザー層の違いであり、宗教と省庁という認識の違いから起こるものだと思っている。
MS10年林檎3年・・・なのになぜ?