それはお隣の国、中国の話である。
スマホやタブレットが無いとタクシーを呼べない。
タクシーを呼ぶための仕組みがアプリ化されていて、上海や北京の市民は既にアプリでタクシーを呼ぶ時代になったのだ。
アプリでタクシーを呼べるのはタクシー運転手にメリットがあって、運転手にとって美味しいお客を選別して輸送することができるのだ。
尤もスマホを使える利用者ならこのシステム、特に困ることは無いのだが、そうした時代で割を食うのはやっぱり年配者。50歳、60歳となっていくにつれ、「スマホなんて使えるわけないだろ!!」と叫ぶ人は日本に限ったことではないらしい。
非・スマホ利用者は困ったことに、タクシーを呼べない、乗れないのだ。
アプリで長距離予約したお客(お金になる客)が優先され、そうでないお客は後回し。低賃金で運転手は少なくなっているのに、アプリが流行して大混乱なのだそうだ。
これは中国の話で、東京や大阪では同じことは起きないだろう。
上海のタクシーと東京のタクシーとでは、初乗り運賃に約2.5倍の差があること、東京や大阪は電車やバスの価格が安く、本数もあることで、タクシーをわざわざ使いたいケースが少ない。
が、京都なら話が変わるかも知れない。
京都に1人で旅行してみるとわかるが、京都を上手く回るにはバス・タクシーが欠かせない。
京都を廻るならバスとタクシーどちらを使いたいか。正直にタクシーだ。
アンサイクロペディアでは京都死バスなどと揶揄されているが、京都市バスの運転の粗さは筆舌に尽くしがたい。カーブでも飛ばすが故に車体が傾き、怖い。あの怖さは乗ってみないとわからない。
そんな京都で配車アプリなんぞ流行らせたら、きっと上海と似たようなことが起こるだろう。
そして年配市民はこう思うかも知れない。
「スマホ使えんとタクシーも乗れんのか!!」と。
尤も、京都人は大変都会人であるし、スマホの操作くらいならわけもないだろう・・・。
参照記事:中国:高齢者がタクシー難民に…(毎日新聞)
コメント