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日本の配送業者はAmazonと手を切って良いんじゃない?

近く、ヤマト運輸はAmazonを初めとする大手通販会社に値上げ交渉を行う予定だ。
私の親戚にもヤマト運輸で働く人がいるが、Amazonを扱ってから負担は激増したという。
私自身がかつて宅配業者のセンターで仕分けしていた身であるし、その大変さは想像するのに苦労しない。
今は客としてしか利用しない身だが、そういった大変さを想像できること、自分が単身者であることを考え、極力通販は使わないようにしている。

去年書いたAmazon批判が最近、アクセスを集めている。
その時のAmazon批判でも書いたが、私が通販の中でも"特にAmazonを使いたくない理由"としては、労働者から搾取する体質が酷いからだ。そのブラック企業ぶりは欧州でも有名で、ドイツでは不買運動が起きていることも前記事で述べた。
Amazonジャパンのジャスパー・チャン社長は「送料無料は大事なサービスで値上げする予定はない」と言ったそうだが、現状は宅配を他社に依頼している。
もちろんビジネスでは値下げ交渉はあって当然だとも思うが、現状は安い送料で請け負って、ドライバーが泣かされている。
個あたり200~300円台で、かつ再配達もアリでは利益率も良くないであろうし、値上げに応じて貰えないなら、もう日本の配送業者はAmazonと手を切っても良いだろう。



「消費者に責任があるというのは違うでしょ」←そうなの?

「消費者が宅配業者のことを気にしてあげなきゃいけないのもおかしくない?」
「これでAmazon不買とか言ってる奴なんか偽善でしょ」
こんな声がネットでは見受けられる。
そうだな、強いて言えば、偽善でも全然OKだ。

『あー、私の言ってること偽善だって?
うんうん、偽善でも全然オッケー!
いや、マジでAmazon好きになれないからさ!』


と言うのが私の本音なのかもしれない。

『別にAmazonなんか使わなくったってー、通販は楽天もYahoo!もポンパレモール、メーカー直販だってあるしぃ、別に通販がなくても交通費掛かっても~、やっぱ直接店で買う方が楽しいし~?』

と、言葉は悪いが、これが私の思うところだ。
何故か楽天で買ってAmazonから届くという奇怪なことがあるが(これは出店者がAmazonの倉庫を借りているから)、基本的に送料は取られるし、私も送料は有料で然るべきだと思っている。
だが、たくさん買ってもらうために一定額に達したら送料無料にする(売主負担になる)というのは、それは戦略としてアリだとは思っている。

しかし、どうして消費者が責任を感じなければならないのがオカシイと思えるのだろう?
もちろん、ヤマトや佐川の体質に問題がないなどと言うつもりはない。特に集荷ありきで受取手段の拡充に努めない佐川の体質には問題が多アリだ。
コンビニ受取ができるヤマトも、クロネコメンバーズの知名度が上手くPRできていないようにも見え、実際、コンビニ受取できることを知らない人もいた。
多摩ニュータウンには荷物の受取をできるネコサポステーションがあるものの、その量的な少なさではまだまだと言える。
だからと言って、消費者に問題がないと私は思ってはいない。

通販は確かに便利だ。なんでも手に入る。
特にAmazonはプライム会員になると、当日お急ぎ便も無料で使えるようになるのは、まっこと便利である。
しかし、配送が人の手で行われる以上、楽する一方で苦労する人間がいるのだ。
それでありながら、日本では「お客様は神様」なのである。神様は人間様よりも偉いのであるから、そこは「ニーズに応えられない企業が悪い!」となってしまう。
加えて、近年、気色悪いくらいに連呼される「おもてなし」コールが、ますます消費者を良い気にさせる。「おもてなしが当たり前」になり、感謝の気持ちを忘れて行く。

Amazon/ヤマト問題に関しては、もちろん安請負をしたヤマト運輸にも問題がある。だからと言って、消費者に問題がないわけでもないのだ。
私は通販に手を出す前に考えること3つがある。
・それは通販でしか買えないものか(通販限定/売ってる実店舗が遠方など)
・店舗に取り寄せて貰って待つことはできないか(書籍などは書店で取り寄せできないか)
・転売屋が販売している商品ではないか
ヤフオクだけでなく、Amazonにも『せどらー』と呼ばれる転売屋が多数出店するようになった。もちろん楽天にもいるし、恐らくポンパレにもいよう。いくら欲しいものであったとして、こうした連中からポンポン買うようなことはしたくないものだ。
もちろん、ネット通販の良さを、何から何まで否定する気はない。特に、地方部に住む人にとって、ネット通販の利便性無しで生きるのは、大変だと思っている。
だが、便利だからこそ、その付き合い方は考え直してみてはいかがだろうか。