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こら生産性上がらんわ・・・

「いや、有給取れないことへの不満はわかりますけど、みんな有給取れてないですから。」
こんな言葉が管理者から聞こえてきたことに、度肝を抜かれる。
『いやいや、みんな取れてないからじゃなくて、どうやったら有給取れるようにするか考えようよ!』
と、思ってしまう。寧ろ、それが管理者の仕事だろう。
今、私が在籍している会社に限らず、これもまた日本の企業にはよくある光景なのだろう。よくストライキが起きないモンである。

日本の生産性の悪さはよく言われたものだが、「これは生産性が上がらんわ・・・」と、会話を聞いていて思ってしまった。



休暇を取れない働き方にはゴールが見えない

では、有給を使えないことの何が問題なのか。
それは仕事のゴールが見えないことにある。
仕事のモチベーションを維持するには、ゴール地点の設定が必要だ。
とはいえ、日々の業務は同じことが繰り返されるわけで、新たな開発案件だとか、イベント関連の仕事でもない限り、日々の業務は同じことを淡々と繰り返す。
業務そのもののゴール地点があるとすれば、それは取引停止になったり、部署や会社が閉鎖するなんていう時だ。
仕事そのものにゴールが見えない以上、生産性向上にあたっては、別の手段が必要である。それが休暇取得だ。
一定の期間働けば、休暇というゴールが見えれば、何とか頑張って仕事をこなそうと思えてくる。
だが、有給を取らせない企業ではゴールが見えないため、従業員の士気は低下し、生産性も下がる。
会社好きな体育会系マッチョなら士気は落ちないかも知れないが、体育会系マッチョの集まる会社はハラスメント企業と化すため、他人のモチベーションは下げられる。結果として、当然の如く、日本の生産性は低い。



会社は部活やないんやで・・・

「ここは学校じゃないんだからね!!」
こんな言葉は転社するたんびに聴いているのだが、私から見れば会社など学校と同じだ。それも中学~高校のノリと同じなだけに性質が悪い。
恐らく、大学を出て会社に入ると、まるで高校生活に戻るかのような衝撃を受けるかも知れない。

上層部同士の会社で、こんな会話を聴いたことがある。
「(仕事がデキる人に対して)給料を上げるっていう方向じゃなくってね、まずどのように精神的報酬を与えていくかっていう、そこをよく考えて欲しい。」
そんな会話に私は思う。
『なーにが精神的報酬だ。完全に学校の運動部のノリじゃねぇか。
あのな、僕らは生活の為に働きに来とんのよ。部活で来てるわけやないんやで・・・』

精神的報酬。まぁ『逃げるは恥だが役には立つ』というドラマで聴いたことがあるかもしれない。
『やりがい』という奴だ。
だが、この『やりがい』とやらが、給料を上げずに留める罠であったりもする。
こうした運動部のノリが、会社という組織では生産性を下げる要因に感じている。
多摩の夕陽 初代iPad miniで撮影
やりがいなんて無くていい。
給料を上げられないっていうなら、それでも良い。それを覚悟で面接を受けているのだから。
だからせめて、定時退社と有給取得くらいは文句言わずに許容される社会になってほしい。
定時で退社し、有給を取得し、時に美しい風景や社外で新しい体験をした方が、仕事をする気力を維持できる。新しい発想が生まれる。
それができない企業で、生産性など上がる筈がない。
もし、部下に有給取得を却下させるような人がこの記事を読んだなら、一度考えて欲しいものだ。有給取得させないことがどれだけデメリットかを。尤も、そんな人にこそ、この記事が目に留まってほしいのだが・・・。