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今になって感じる違和感

東京オリンピック招致の話が決まった当時、反対する人の考えがよく分からなかった。
「Under control Fukushima!」などとでっち上げて招致したのは大問題だが、当時は「これで経済が持ち直すなら良いんじゃないか」程度にしか思っていなかった。
第一次東京オリンピック時に作った施設を再利用できるなら、と思っていたので、寧ろ良いことなんじゃないのかと考えていた。

ところが建設系派遣会社:夢真HDで奇妙な感覚を覚える。
「オリンピック関連で盛り上がってるのに、建設業は人手が足りないんだ!」
当時・・・と言うほど昔でもないのだが、その時に疑問は持つべきであった。
オリンピックだからとなぜ人手不足なのかと・・・。
結局、新設するのだと知り、結構ガッカリしたものだ。
今になって、第二次東京オリンピックは、反対する人の言い分の方が正解なのだと思うようになる。
オリンピックに向けて作るのは良いが、終わった後どうする。
そんな違和感が確かに感じられるようになったのだ。



こりゃ原発事故も起こるわ・・・

こうした姿は何も政治に限ったことではない。企業にも同じようなことが言える。
先日、新座市の変電所で事故を起こしてしまい、東京が一部停電する事態に発展したことは、記憶に新しい。
その後になって、とんでもない事が発覚する。
作ってから35年経過のケーブルが1,000Km以上にもわたって存在することが分かったわけだ。
これは東電管轄圏内のどこで同様の事態が再発しても、おかしくないことを意味する。

「そりゃこんな管理体質では原発事故も起こすわ」

私は率直にそう感じている。
もっとも、こうした体質は東電だけでは無いと思うし、この危機管理の甘さはXPサポート終了時にも指摘させていただいた通りだ。



五輪施設は投下資本を回収できるのか?

五輪施設についても突っ込みどころは満載だ。
これから新設するとして、新設した施設は投下資本を回収できる見込みはあるのか。
もともと2016年(つまり今年)に東京へ招致しようとしていた際は、既存施設を活用するということがプランに入っていたそうなのだが、もはやどうでも良くなったのか。
膨らむ建設費、使われる膨大な宣伝費でいつの間に見積金額が3兆円となり、一体どうやって回収するのかのビジョンは全く見えない。

スポーツ選手はメダルを取るために頑張るが、五輪施設はお祭り終了後が本番なのだ。
五輪終了後、何年かけて利益を出していくのかが大事な視点なのだが、この視点が全く見えてこない。
くれぐれも北京の二の舞にならないことを祈りたいが、現状では二の舞になる未来が見えてくる。
結局、作ることが目的で、どう運用してどう収益をあげ、どの様に安全を確保するのかという視点が欠けているのだ。
この体たらくでは五輪反対の人の言い分がもっともで、開催が悲観されるのも当然である。