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仕事がないし・・・希望もない

「Appleはアメリカで作れ!!」と言ったドナルド・トランプ氏。彼を支持する勢力は白人の労働者層だという。
トランプ氏の発言は確かに過激なものばかりだが、その一つ一つには、労働者層の心をガッチリ掴むものが多い。

誰しもが、自分に置かれる境遇に対し、自分は悪くないと思いたいものだ。
失業も、失敗も、それこそ貧困だって、自分が悪くてこんな目に遭っているだなどとは、思いたくはない。それはアメリカも日本も同じもので、ドイツでさえ、戦前はユダヤ人のせいだと思っていたのだ。

アメリカは現在、20人に1人が仕事に就けない状態にある。これでも回復はした方なのだが、解雇をしやすいアメリカではまだまだ安心できるには至らないだろう。広がる貧富の格差もまた、労働者層を不安に至らしめる。
そして労働者はふと考えてしまう。

「ああ、とりあえず仕事には就けたが、半年クビが持つかどうかもわからない。なんで俺がこんなに貧しい生活をしているんだろう。
そうだ、思えばアメリカには色んな奴が引っ越してきやがる。アイツらが仕事を取っていくからいけないんだ!」
と。

追い打ちをかけるように、アメリカ企業がアメリカを出ていく。そう、本社だけを残して・・・。
そんな中で現れるトランプ氏。
「お前らは悪くない。そうだ、中国と日本をやっつけて、もう一度アメリカを偉大な国にしていこうじゃないか!」

明日の不安すら抱える労働者にとっては、もう涙が出るほど有難い御言葉なのだ。
だが、残念ながら中国も日本もやっつけるのは無理だろう。中国も日本もやっつけられない原因として、英語に着目している。



英語が世界共通語(?)になった不幸

富士見市
アメリカが日本も中国も倒せないであろう原因として、英語が世界の共通語(?)になってしまったことを挙げたい。
どうしてそんなことが言えるのかと言えば、英語さえできればアメリカ企業と付き合える、というチャンスを作ってしまったことだ。
いや、もっと言えば、英語ができるだけで活躍できる世界が広がりすぎるとも言える。
例えばコンピュータ言語は英語を母体としているし、英語を共通語として使用するインドは、コールセンターの仕事を米国から取ってきてしまう。コールセンターだけではない。データ入力やソフトウェア開発と言ったIT系の仕事は、インドに投げてしまうことができる。

アメリカがAppleを繋ぎ止めておくのも、ある意味で遅すぎた。
流石にAppleの組立工場で働く中国人労働者が、英語で仕事しているということはないだろう。ただ、中国のエリート層はアメリカの大学を出ていたりするわけで、英語で営業をかけられれば米国から仕事を取ることができる
アメリカ企業もまた、自社の利益を最大化に合理的なのが海外移転なら、ますます国内に仕事がなくなるのだ。

気が付けば国内に残る仕事はホワイトカラーか、接客、運転手のみ。ホワイトカラーはエリート層しか就けないとなれば、米国に残る仕事が殆どない、なんてことになりかねない。
幸いトヨタやホンダは現地生産をしているので、アメリカ人もそういった日本企業の有難さをわかってくれてはいると思うのだが・・・。

そうだな、突拍子もない発言だが、いっそ新幹線をアメリカに輸出してはいかがだろうか。
新幹線産業でアメリカの雇用が増えれば、まさか日本を倒そうなどと考えまい。
何と言っても日本の新幹線は世界一安全な高速鉄道なのだから。