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メーカーとしての自信のなさ

個人的な感情論で言えば、福島第一の事故で東芝への印象は良くなく、パソコンやタブレットについても東芝製品を買いたいとは思えなかった。
福島第一の1号機と3号機は共に東芝(※1)が納入したものであり、その結末は多くの人の知る通りだ。

とりわけ3号機が黒煙を上げて大爆発したにも関わらず、東芝はインドで6基の原発の受注にこぎ着けたらしい。
だが、インドからの受注については、東芝は乗り気でなかったという記事を昔、読んだことがある。
インドは原発が事故を起こした際のメーカー責任を求めていたから、東芝としても乗り気になれなかったのだという。
ところが昨年末になって、事故を起こしても電力会社に責任を擦り付けられそうになったようだ。
これは東芝が自分達の技術力に自信が無いと見て取れる。


原発もパソコンもイケてない

東芝はパソコン事業で完全にダメダメになったのは、これまた不正会計で明らかになった。
原発とパソコンを同列に語るべきではないが、パソコン事業はよもや、メーカー毎の技術力の差とやらは非常に実感し難い製品だ。
Windows機なんて、どのメーカーの製品であっても、基本的にメモリ、内臓ストレージに気を使っていけば、大きな失敗はない。
となると、あとは価格で勝負するか、個性で勝負するかという次元になる。
この点、東芝はどちらも今一つだ。
中国で生産しているにも関わらず、昭島(東京都)で生産しているヒューレットパッカードよりも高い価格設定、無個性な形状のノートPC。
dynabookからは全くDynamicを感じることはできず、ほとんど『TOSHIBAのブランド名だけでボッタくれると思い込んでいるのではなかろうか。

例えばNECのパソコン事業はLenovoの傘下に下ってしまったが、裏を返せば、LenovoにとってLavieやVersaProにはまだ利用価値はあったということだ。
果たしてdynabookには海外メーカーから見て利用価値があったのだろうか。利用価値がなかったからこそ、行きついた先は、売れない者同士(Fujitsu、Vaio)が集まって何かしようというところではないか。

パソコン売れない。けど価格は下げたくない。
原発事業で何とか会社を立て直したい。けど製品の瑕疵責任は持ちたくない。
はたから見ると、どうにもそれはイケてないようにしか見えないのだ。
せめて原発のようなモンスター発電機で、メーカー責任を問われる受注くらい「ウチの技術力を持ってすれば間違いありません!」とかまえられるくらいなら、見る目も変わるものだが、結果は上記の通りだ。
尤も福島にしても、メーカー責任を問われれば、東芝は倒産してしまうであろうが・・・。

※1東芝 原子力事業部ホームページより