暇にさせてはいけない

ジャニーズ事務所の最も不幸たるは、経営者がお局化してしまったことだろう。
メリー喜多川の営業手法は卓越していたようで、初期のジャニーズ事務所はメリー抜きに経営は続かなかっただろう。
では何がメリーをお局化させたのか。
その要因の一つは、会社の安定化にある。

ジャニーズ事務所安定化に最も貢献したのは、飯島マネージャー。
飯島マネージャーの卓越したプロデュースで『男性アイドルの消費期限が伸びた』ということが、ジャニーズ事務所の収益安定化に欠かせなかったのだ。
嵐やV6の売上安定化も、SMAPのノウハウがあるからこそできるものであり、30代に入ってもアイドルができるというのは紛れもなく、飯島マネージャーのおかげと言っていい。

さて、収益が安定化するとどうなるか。
暇になる奴が出てくるのだ。
これは一般企業にも充分当てはまることで、絶えず動いてないといけない現場は、お局が現れにくい。悪口を叩いている暇がないからだ。
反面、暇になると刺激が欲しくなる。他人の粗探しをする時間もある。当然、嫉妬に狂う時間もまた然りだ。


女同士で足の引っ張り合い

人間は無意識の内に、自分と他人を比較してしまうものだ。
メリー喜多川が飯島マネージャーを追い出したくなった要因として、自身と飯島氏との営業スタイルを比較してしまったのかもしれない。
果たして営業として優れた成績を出したのは、メリーと飯島のどちらだろう。
アイドルの消費期限を延ばし、新しい提案を切り出していった飯島氏の方だろう。
メリーとしては、それが許せなかったのではなかろうか。

いくらジュリーが嵐やTOKIOを手掛けていると言っても、営業ノウハウはSMAPあってのノウハウだ。
これもまた、ジュリーと飯島を比較して、飯島氏の手腕が優れていることはわかっていたのではないか。だからこそ、余計に飯島氏が許せなかったのではないかと思っている。