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中高年だけの悲しい世界

本来なら今日はメトロおさんぽ号で湯島を降りた後、秋葉原でクレーンゲームでも楽しんで帰るつもりだった。
来週も特急しもつけに乗るために浅草は立ち寄るし、本来なら今日、浅草に行く予定はなかったのだ。
それがなぜ浅草に行くかと言ったら、昨夜、在特会系の日韓断交デモが行われることを知ったからだ。
「ん? なんで浅草? 南麻生でやれば良いじゃん。」
と、前夜に私はツイートしている。
まぁ、湯島と浅草など歩いて行ける距離(1.5km程度しかない)で、結局は行ってしまったのだが。

ひたすらモブに徹して、状況を観察してみる。
集まるメンバーを見てみると、皆、中高年ばかりだ。
若そうな者もいるが、お世辞にも知性がありそうな風貌には見えない。
追い打ちをかけるように落胆させられるのが、タバコのマナーが悪い者も幾分かいる。路上で吸って、ポイ捨てである。
ネット保守界隈でいう、良き日本人の姿にはとても見えない

それを浅草でやってどうすんの
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一応、彼らの言い分というのは聴いてはいるが、聴けば聴くほど、なぜそれを浅草でやるのかわからない。
「竹島は日本固有の正当な領土であり・・・云々・・・朴謹恵殿」
何か体格の良い金髪の女性が大統領宛ての手紙(?)らしきものを読み上げるのだが、浅草でそれを主張してどうするのだろうか。

ちょっとここで話を逸らすが、沖縄で米軍基地に反対している人々と、彼らを頭の中で対比させてしまった。
RPG風に考えてみよう。
例えば高江で米軍基地に反対する人にとって、米軍は魔王軍であり、機動隊はその手下だ。高江という地に、魔王軍の城が造られようとしている。
在特会にとっては、韓国が魔王軍だ。魔王軍は南麻生に砦を構えている。
さて、高江で抗議する人々は、必死で魔王軍の手下と戦っている。身柄を拘留されるリスクもあり、ケガのリスクだってある。
一方、日韓断交デモはどうだろう。
魔王軍は南麻生にいるのに、浅草(安全地帯)で日韓断交叫んでいるのだ。
RPGの世界風に言うと、まるで「勇者よ、魔王を倒しておくれ!」と言っている街人に等しい。
多分、彼らには魔王軍を倒そうという気概は、毛頭ないということだろう。


通行人やお店の人に煙たがられる中高年達・・・

魔王軍を倒す気概は無いのに、怒号を上げて歩く中高年が何十人も歩くから、危害はある。
正直、これほど賛同を得られない様を見たことがない。
騒音のあまり、怒って店を飛び出す店主。
「異常者しかいねぇ・・・」
「何が言いたいのかわからない」
と、通行人や住民の反応も冷ややかだ。

連中は最後はカウンター陣営に通行を阻止されたようで、リーダー格の女性が最後に吐いた捨て台詞だけは印象的だった。
「わかりました、おうちに帰りますぅ! 朝鮮人の皆さん、さようなら!」

私は目の前にいたオバちゃんに言われてしまった。
「何言ってるの? あの人・・・。」
現実世界で対峙する相手を朝鮮人認定してしまっており、完全にネット右翼の世界観を現実にそのまま持ち越している
その超常的な世界観に一般人が理解できないのだ。

思うのだが、高田誠と仲間たちは、韓国大使館で抗議活動をしてはいかがだろう。
そうすれば大使館の警備員とは衝突するかもしれないが、わざわざカウンター陣営と揉めることもなかろう。
無関係の人間はいつも通りの日常を過ごせる。その方が、みんな幸せというものだ。
せっかくの休日に、中年親父の怒号など、誰も聴きたくはないのだから・・・。