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上っ面だけIT化してもダメだっていうお話💻

「現役IT担当者が語る! 中小企業のIT化には見える化と共有化しかない!!」
そんなタイトルのセミナー名を見たとき、なんとも高意識で有意義なセミナーになるのかと期待した。
セミナーは半分遊びでもあるので、そうした意識の高いセミナーは、それはそれで楽しみでもある。

しかし、会場に着いた途端、タイトルはより悲壮なタイトルに変わっていた。
具体的なタイトルは覚えていないが、講義内容を一言で言えば、失敗談の連続だ。決して意識高い系の話などではなかった。
『ITで業務を効率化できる!』
そんな幻想を打ち砕いてくれる、素晴らしいセッションであったとも言える。
セッションは中小企業に当て嵌めて勧められたが、話を聞くうちに、それは大企業でも起きている悲しい現実である。
中小企業では、その悲惨度が高いと言ったところだろうか。


IT化は定例処理の高速化でしかない・・・

嗚呼、このセミナーで見たくない現実を突きつけられた気がする。
「ITによる業務改善とは、例外のない定例処理を高速化するものでしかない。
根本の問題は解決しないし、経営が変わるわけでもない。」
大変な名言である。講師である菅雄一氏の職業は、正真正銘の事務員。その事務員さんが、サーバーやネットワークをを構築する技術者になって、長年苦労した末の発言だけに、説得力があった。
寧ろ、日本企業の働き方の場合、IT化以前の問題が大きく立ちはだかっていたわけだ。



刹那的にしか働けぬ僕たち・・・

セッションは全体的に見ると、ITが云々というより、働き方についての話がメインであった。
トークを聞いて改めて思うが、どことなく、我々の働き方は個人商店的。前近代的だ。
隣の席の増田さんは何やってるかわからない。しかもしれが増田さんにしかできぬ業務であったりする。
「今までコレで良かったんだから、もうコレで良いじゃん!」
結局そこに戻ってしまうのだ。
結果、依然として業務は改善されない。変わらないのだ。

そう言えば今日は3.11で、明日は福島第一原子力発電所1号機爆発の日だったか。
巷がホワイトデーなどと浮かれている日は3号機が黒煙を上げて爆発した日である。
セッションを聴いた後に思う。
「ああ、そりゃ福一だって爆発するわね・・・」と。

中小企業にある問題点を指摘していたセミナーであるが、しかしそれは東電のような大企業にも持っている問題で、勿論私の身の回りにもある問題だ。
総じて言えば、私たちは刹那的にしか働いていないのだ。
刹那的にしか働いていない私たちだから、IT化などしたところで根本が解決しないし、まして生産性も上がらない。
以心伝心でみんな仲良く赤信号を突っ走ることしかできぬ私たちには、上っ面だけのIT化しかできぬのだ。

なんだか纏まりのない記事になってしまったが、当日聴いたことは、熱いうちに叩いておく。そんな気持ちをもって、記事には残しておきたい。
まぁ、楽しいオープンソースカンファレンスになったと思う。
今月はサイバーセキュリティ強化月間だったか。そこでまさか・・・。
サイバーセキュリティ強化月間ポスター
ソードアートオンラインのこのポスターが手に入るとは思わなかった。
実はコレ、ハズレの景品なのだが、ハズレでも全然良かったと思える景品だ。
またオープンソースカンファレンスに行ける機会があったら、是非行ってきたい。