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笑えぬIT土方という言葉

残業しているはずなのに残業を貰えない、高度な技術を必要とするのに給料が安い。
IT業界の利益構造が建設業界と似ていることから、IT土方などと言う有難くない言葉があるが、建設業界を経験した後にITに戻ると、改めてIT業界の利益構造が複雑過ぎると実感する。
『正社員』と言う"名ばかりの雇用形態"を餌に人を募集する、実質派遣会社。
システム全体の一部の開発や運用を請け負う3次請け企業。
『運用』とは名ばかりの単なる事務代行。
ITの末端に位置するコールセンター企業。
見れば見るほどIT産業の複雑さは、ロクなものではない。

まぁマトモな収入にありつけるのは元請け下請け企業くらいで、孫請け企業になってくると、社員の生活はだいぶ苦しくなってくる。


建設とIT企業の違い

IT土方などと笑えぬ言葉があるとは言え、建設業とIT業には幾ばくかの違いはある。
例えばゼネコンは、その企業事体に全てを賄う技術はない。ゼネコンのやることは主に、現場監督が工事の進行を調整すること、各種検査での立ち合いや説明をしていくことだ。
ゼネコン自身が何かを直接造ることはしないので、原子炉やエレベータは東芝や日立に、電気設備はきんでん、ダイダンと言った業者に委託する。最終的な取り付け作業は個人事業主の大工(一人親方)に委託され、ここで終結する。

一方、IT企業はというと、まぁ1次請け企業の段階で賄おうとすれば、恐らくかなりの範囲が可能だ。
特にシステムの開発、という面においては、1次企業で要件の定義を行っているであろうから、1次請け企業で完結することはできるだろう。
ただ、1次請け企業だけで全ての開発言語をカバーすることはできないだろうから、カバーしていない範囲は2次請け企業でやることもあるかも知れない。


孫請けひ孫請けの生活は地獄

PC
一応、IT企業でも2次請けまでなら、ギリギリ人間らしい生活が営めるかもしれない。ただ、3次請けの主任以下になってくると、もう正社員ですらマトモな給料を期待するのは難しい
それこそ鹿島建設や竹中工務店のような、云億云十億の受注がIT業界にも舞い込むなら話は別だが、ITの開発段階で動く金は、せいぜい1,000万円クラスと言ったところか。億単位の金が動く案件もあるにはあるらしいが、私が現場でよく耳にしたのは、500万~700万程度の開発費だった。
コールセンター時代に聞いたときの500万は『高い!』だったが、建設現場を経験した後にIT系に戻ってみると、ヤバいほど安く感じる。この500~700万で開発者の給料を賄わなくてはならないのだ。
これで3次請けまで回される頃には、少なくとも3次請け企業の開発系社員は毎日が地獄だ。サビ残は当たり前だし、その状態ですら会社の利益はギリギリなのだ。
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』と言う作品に、IT末端企業の地獄がよく垣間見える。