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クール三重士の悩みは現実染みている

恥ずかしながら今、「アイドルマスター・シンデレラガールズ」というゲームにハマっている。
このゲームの面白いところは、アイドル物ゲームでありながら、20代後半のキャラがアイドルに転職してくるところ。最年長では31歳が2名で、その下は28歳、27歳とアラサー世代が続いている。
その中でも「クール三重士」と呼ばれる"格別にアクの強い"3人が居るのだが、私はこの3人が妙に好きだ。

バレンタイン反省会 クール三重士
クール三重士と呼ばれる3人のアイドル。
左から服部瞳子(25)、和久井留美(26)、三船美優(26)。

それぞれ過去が重い、愛が重い、言葉が重いということと、属性がクールということで「クール三重士」。
3人の年齢を見てみると、どうしてそんなに重たいと思われるのかが納得いってしまった。
3人の年齢を見てみると、ちょうど第二の思春期だからだ。
一般的に思春期と言えば反抗期真っ盛りの中学生~高校生にかけて。
それ以降は青年期と呼ばれるのが一般的な区分けだ。
だが、私は25歳~29歳は"第二の思春期"と見た方が良いと思う。
クール三重士の3人も実に"現実の人間と同じ悩み"を持っていて、そこが妙に魅力的に映るのだ。
端的に言えば、服部瞳子は『キャリア』に。
三船美優は『婚期』、和久井留美は恐らく両方に悩みを持っている。
特にアイドルとして一度失敗している服部瞳子にこんなセリフがある。

「これがラストチャンス。今年こそアナタに賭ける」と。

とても重い言葉に聞こえるが、ある意味、現実をよく知っている人の言葉だと感じられた。
現実問題として、人間、30歳までにどう生きるかの"考え方の基盤"は固めなくてはならない。
第一の思春期たる反抗期は、親からの自立をし始める時期だが、生活の心配をするような悩みには直面しないだろう。
第二の思春期たるアラサーの怖いところは、"世間"と"生活"を意識し、かつ将来が心配になるところだ。
"世間"という点については、ちょうど結婚したり子供が出来る人が出だすということ。
コールセンターで勤務していた時も、20代でSVになった人はチラホラと結婚していた。
"生活"という面では正にキャリア。
アラサー世代になると、年収にも差が出始めてしまう。
上手く出世できる街道に乗れるか、それとも35歳でリストラ行きかの選別が始まる。
和久井留美は前職をリストラされた翌日にスカウトされた。
仕事一筋に生きていた人が解雇されてしまったのだから、半分自棄になりながらアイドルの誘いに乗ってしまったのかも知れない。
実際にこの年齢期は将来について恐ろしく悩む。
その悩みは、反抗期(第一思春期)の悩みが小さく見えるほど、嫌に現実的な悩みを持ってしまう。

20代前半は食うことしか考えなかった

私は高校卒業で就職しているが、振り返ると20代前半はただ食うことしか考えていなかった。
その証拠が佐川急便勤務とコールセンター勤務であり、ツケは20代後半になってやってくる。
私は過去の投稿で、コールセンターは20代の内に勤務しては駄目だと書いている。
正直、この主張については今も変わらない。
前筆の記事を、「じゃあ30代以上なら良いってこと!?」とツイートしてくれた人がいたが、20代で外の世界をしっかり学んだ30代なら良いと思う。
20代でコールセンターをやっていて不味かったと思うのは、井の中の蛙になってしまったことと、特別なスキルが身に付かなかったことだ。
実際、私自身、かなり危機感を感じてアラサー時代を生きたと思う。
和久井留美ではないけれども、仕事熱心にやってきた中で精神疾患になったり、リストラされたりも経験している。
30代になってようやく、"どう仕事をしていきたいか"が固まってきて、"開き直り"を覚えたばかりだ。

多分、私に限らず、20代前半はあまり職業選択を慎重に考えなかった人は少なくないのではなかろうか。
例えば大卒直後に就職する企業。
どんなことをやっている会社か、ということよりも、"一流企業かどうか"が目に行くとか。
あるいは、"就職浪人はしない"ということを考えたりとか。
何か夢を持ってフリーターをしていた人も、25歳になってくると現実を考えてしまう
私の場合にしても、高校時代に全商簿記1級・会計学に合格して税理士や会計士を目指しだしたものの、やはり25歳で現実を強く意識してしまった。
そこで会計士への道を諦め、コールセンターでがむしゃらに働くも、正社員目指すか、それとも契約社員のままSV目指すかなどで、また悩む。
正社員になると転勤があって、せっかく気に入って住んでいる多摩ニュータウンを出ていかなければならなくなる。
そんな葛藤が続いた末に精神疾患になり、仕事を追われる。
今思えば、コレも第二の思春期が為せた産物かもしれない。