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どんなに栽裁判で勝っても無い袖を相手に振らせることは出来ない。
私の実父は大変に金遣いが荒かったそうで、ソレによって生活が立ち行かなくなったため、私が1歳になる前に離婚している。
一応裁判はし、実父は裁判に来なかったための不戦勝に終わったそうだが、養育費は取り敢えず貰うことにはなっていたようである。
ところが、もともと金遣い荒くて金が無い親父殿には当然金が無い。更に女癖まで悪かった親父殿は、結局他の女性との間にこれまた子供を作ってしまい、長男坊への養育費の支払いは反故にしてしまう。
例えば子供のいる夫婦が離婚をする場合、養育費の問題は確実に浮上すると思うのだが、問題になっても履行をされるケースは殆ど無いだろう。なぜなら、大抵相手に袖は無いからだ。

前置きが長くなってしまったのだが、労働問題に於いてもまるで離婚と似たり寄ったりの苦しい問題が身近にある。偽装請負、賃金未払い、不当解雇と、今まで他人事のように思えたこれらの問題が全く他人事に思えないほど身近である。
現に私は今の派遣先で就業するにあたって、派遣会社から渡された契約書は『派遣社員雇用契約書』ではなく、『業務請負契約書』。そして私の同期には前社から『賃金未払い』をされているメンバーが居る。
その人のかつての同僚は会社相手に裁判を起こさないかとヤル気らしい。
「裁判するっていっても、無い袖は振れないからなぁ」
と私はボヤいていたのだが、その会社はどうやら袖が無いわけでは無いらしい。
ただ、裁判となると、持ちかけられた同期は乗り気では無いらしい。なぜなら今もその会社で働いている人が居て、高齢者だけに再就職も厳しいだろう、と。要は、今その会社で働いている人は人質。「裁判でも起こして問題を表面化させようものなら、今いる高齢者はクビにするぞ。」と言う脅しが嫌なわけだ。

今回の記事は参加しているテーマの通り、半分愚痴が含まれているので、そんなに真面目に書いているものではないのだが、正直にどうしてここまで日本の労働者は弱い立場に置かれたのやら。賃金未払いも偽装請負も、大抵は労働者側が泣き寝入りすることが多い。
「無い袖は振れない」状態なら仕方ないのだが、「袖はあるのに振らない」と言うのは悪意があるのだから、最初から労働者が泣き寝入りすることが前提で行われているわけだ。
じゃあなぜ賃金未払いやら偽装請負などの横行が平気で行われるのやら。それはどうやら、日本人の空気を読む性質を悪用されているのでは無いかと思うのだけれども、果たしてどうなのやら。
真面目に考えてみる価値は有りそうではあるが、じゃあ真面目に考えて誰にでも再現できる対処法を提案できるかと言えば、正直微妙な至りである。