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コールセンターの仕事は発信なら発信、受信には受信のキツさがあるが、格別にキツい仕事はテレアポの仕事だろう。
例えば受信の仕事の場合、相手がコチラを必要としているから電話を架ける、という前提がある。問い合わせならわからないことを解決するために。クレームなら文句を言うために相手を必要とする、という前提がある。相手が自分を必要とする前提があるから、仕事そのものには何とかたえられる、というものだ。

では発信はどうだろう。
私は督促と売込みを経験しているが、売込みの仕事は格別にキツいものがある。
両者ともに、まず相手はコチラを必要としていない事が前提としてある。
ただ督促業務なら、『正義はコチラにある』という状態なので、結構やれるものだ。
ところが売込みの仕事は『正義は相手にある』という前提でスタートするのである。
正義なんて大袈裟な表現を用いているが、要は相手の邪魔をする事がテレアポという仕事なので、真面目な人ほど良心が痛くてツラいだろう。


募集の謳い文句のおかしさ
派遣会社から紹介されて仕事に向かう際によく見られるのだが、募集の謳い文句が『案内』と書かれている事が多い。大抵、『勧誘』や『売込』、『セールス』と言う本当の言葉は言わず、募集文の例で行けば以下のようなものが多い。

★大手通信会社にて既存顧客に対する新サービスの案内
◆発信業務
◆場所:浦和
◆期間:5月1日~6月末(長期可)
◆時間:9時30分~18時30分
※残業はほとんどございません。
クレームが起きたら上司が対応するので心配無し☆

大抵、『獲得業務』とは文にしない。何故なら『獲得』なんて書いてしまうと人が集まらないからだ。
『案内』とみて応募したら実際は『獲得』だったから騙されたと思ってしまうだろう。


今でこそ客観視できるようになった不審点があって、元を正せば何でコチラから電話を架けて『案内』をするのかを考えるべきであった。
というのも、そもそもからして大手企業はCMで、ダイレクトメールで、ホームページでと案内に案内がされまくっている。
その状態で何故、こちらから電話を架けて"案内する"のか。よくよく考えれば可笑しな話である。
実際のところ、’案内’をするだけならCM、DM、HPで事細かに内容は解説されている為、こっちから架けて"案内”する必要はないだろう。それは本来、受信センターの役割であって、発信センターの役割では無いのである。
テレアポとしての獲得業務。正直、言葉巧みにお客さんを騙しこみ、「明らかに嘘言ってるな、私」と思うことが多かった。そんなテレアポの仕事は人員募集の段階からして嘘で固められた、ブラックなお仕事だ。
もし派遣会社等で「○○の案内業務」なんて発信の案件があったら、それは9割が「案内」ではなく、「勧誘」の業務だと思った方が良い。
「案内なら私でもできる」と思って入ると『勧誘業務』であり、勧誘の中に"案内が包括されているだけ"に過ぎないのである。