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私が自分で仕事を起こしたい、と考える時に私はある2人を物差しにしている。
渡辺美樹氏と高橋がなり氏だ。
なぜこの2人が物差しかと言えば、2人に『佐川急便出身』という共通点があるからであって、私自身も佐川急便のセンターで働いていたからだ。
佐川急便出身の社長。ヘンな話だが、中小企業に目を向けると、佐川急便出身の社長というのは結構いて、私が派遣でお世話になった清掃会社の社長は佐川急便出身。かつての先輩のご近所様も佐川急便出身の清掃会社社長。その他にも、ボディワーク系中小企業の社長には佐川急便出身の社長が少なくなかったのだ。
そんな中で、渡辺美樹氏と高橋がなり氏はそれぞれの起業分野で大きな実績を残し、大企業に仕立て上げた。
渡辺美樹氏は居酒屋チェーン、高橋がなり氏はポルノ映画で成功を収め、一躍有名人になったことは読者様も良くご存じだろう。
ところが、成果を上げた後の2人はこれまたご存じの通り、対照的な人生を進んでる。かなり正反対と言って良い。
渡辺美樹氏は居酒屋チェーンから対象を広げ、教育や介護のビジネスにも参入した挙句、とうとう政治家にまでなってしまった。背広はなんとなく高そうな背広を着て、’もっと大きくなりたい’と言わんばかりの道を突き進んでいる。
対して高橋がなり氏。折角ポルノ映画の企業で大成功をさせたのに、「もうすぐ会社をやめて、小さなことをやりたいと思っている」と言って農業の会社を立ちあげている。
身なりにしてもしかり。高そうな背広を着るどころか、極めて現場の人間的な服装で世に出ている。もちろん商談などで背広を着ることもあるだろうが、汚れても良い服装で、頭にタオルを巻いて、汗水垂らして働いているのだ。
同じ佐川急便出身で、一度大成功した社長でありながら、どうしてここまで正反対の道を歩むのか。これこそ私が、両氏を物差しにする理由なのである。


見習いたいのは高橋がなり氏の感性
渡辺美樹氏の基本的感性は『デカいことをやりたい!』が基本的な感性だろう。対して高橋がなり氏は「小さなことをやりたい」なのである。
あれほどの大成果を挙げておきながら「小さなことをやりたい」と思える感性はとても大事な気がして、結局のところ彼は『人間であること』を選んだのでは無いかと思っている。
で、渡辺美樹氏はどんどん上を見るようになり、『人間性を捨てること』になってしまっているのでは無いかと考えている。もちろん、当の本人は『人間性が無くなってる』としてもそれを自覚はしていないだろう。
昔、あるヤクザ屋さんの会社に(それとは知らず)入ってしまった時、稼ぎを出すためには『人間を捨てる』ことが必要だと言われた。要はどこまで非情になれるかが大切だと言うことなのである。そして本当に大成功している経営者は確かに、非情さを持って初めて大成功できるものなのだろう。そしてそうとは知らず(あるいは現実を直視しようとはせず)、安く使われてくれる労働者あっての大企業とも言える。
が、しかし。そのやり方は決して間違ってはいないと思うのだが、果たしてこれからを生きていくなかで自分がそれで納得するのか、と言うことは別問題だ。
渡辺美樹氏のように仮面に仮面を被りまくって大成功を収め続ける道を選ぶのか、高橋がなり氏のように自分の理念に従って生きていく道を選ぶのか。決してどちらが間違っているということは無いし、ある意味でどちらが絶対に正しいということも無い。
ただ、私自身が両氏を物差しにすることで、どちらを向いて生きていたいかを問われれば、高橋がなり氏だと答えるだろう。