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せどりの高額塾は肝心な事を言わない

『3か月で稼げるようになるせどり塾!』
こんなタイトルの高額塾を見て思うことがある。
こうした高額塾では、せどりには古物商の許可証が必要だと言うことは、キチンと説明しているのかということだ。
せどりとはどんな商売かと言えば、簡単に言うと古物の転売をして稼ぐ商売のことだ。
ブックオフせどり、という言葉は一度は聴いたことがある人は多いと思う。
アレはブックオフで買った漫画本なんかを、ヤフオクなどに出品して稼ぐ方法だ。
所謂、せどり塾で言われることは、「ブックオフが近くにない人には需要があるから、商売として成り立つ」というモノ。ちょっとアコギな気がしないでもないが、視点を変えれば、言っていることは確かだ。
ただ、そうしたセミナーに参加して思うことがあった。
“せどりには古物商許可証が必要だ”ということを伝えていないなと言うことだ。
古物商許可証を取らずに営利で古物の売買をした場合、当然罰則がある。そうしたコンプライアンス上のことも言わず、ただ稼げるとだけ強調してしまうのは、いささかなものだろうか。

せどりをするなら初期投資2万円は掛かる

このブログで何度か触れたことがあるが、私は当初、パソコンレンタル業でお金を稼ごうとしていた。
中古商品の売買に古物商許可証が必要なのは勿論のこと、レンタルショップを営む場合でも古物商を取っておくケースは多い。
仮に新品で仕入れてレンタルに回したとしても、却ってくるころに”ちゃんと自分のもので却ってくる”という保証がないからだ。
パソコンやルーターの類だと、MACアドレスというもので自分のものかどうかは特定できるのだが、それ以外の商品だと結構難しい。
それ故に、レンタルビデオ店なんかは一応、古物商許可証を取得しておくわけだ。
古物商許可証を取るためには警察に申請が必要で、申請手数料だけでも19,000円は掛かる。平日に警察署へ行けないなら、行政書士へ申請の依頼を出さないといけないから、更に料金は跳ね上がる。
東京都で古物商申請をする場合、持ち家でなければ、物件管理者(オーナーか建物の管理会社)の使用許諾書も必要だ。この使用許諾の交渉だけでも、かなり神経を使うものなのだ。
これらの労力を加味すると、せどりをするためには初期投資が2万円は掛かるものなのだ。
因みに私のケースで言えば、初期投資は約30万円。
古物商許可証を取るに当たってマンションの使用許諾の交渉もしたし、そのために引っ越しもしている。
他の都道府県で古物商許可証を取る場合、使用許諾書の壁があるかどうかはわからないが、本来、せどりをするためにはかなりの初期投資が必要になる。
そうしたコンプライアンス上の説明を抜きに、『せどりで稼げるナンチャラ』という謳い文句も、果たしていかがなものだろう。