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まずは身の安全が大事だね

森友問題と並行して、教育勅語がちょくちょくと話題に上がるようになった。
ツイッターでは良い/悪いの意見をよくよく目にし、私もはじめは現代語訳を読んでみた。
現代語訳版を読んでみると確かに、なんか良い事が書いてあるのだが、ちょっとした指摘を貰って原文を読んで明治神宮の出している口語訳みると、確かに、何か色々違うように見える。
まるで『ホットショット』を見て『ランボー』を見たと錯誤したような感覚だ。
よく見ると、確かに「イザっていうときには皇室の為に戦ってね!(※)」的な事が書かれてある。

(※)該当部分は『一旦緩急アレハ義勇公二奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ』の部分。

で、例えば、だ。
本当に国や皇室の為に、命を賭けられるという人は、この勅語を信奉しても良いと思う。
ただ、現実に市井の人は、本当にイザと言うとき、何を大切に思うのか気になり、ツイッターでアンケートを募集してみた。
教育勅語に関するアンケート
何か「4番が余計じゃね」と思う人がいるかもしれない。
だが、例えばゲーセンで捕ったプライズフィギュアは死んでも見つかりたくないとか、コミケで買ったあんな本とか、ローソンのコラボで貰ったクリアファイルは国が滅びようとも死守しなければならないという人だっているかもしれない。いや、結果を見れば、現にいるのだが・・・。

さて、結果を見れば、家族や恋人、友人を大切に思う人が多く、我が身の安全を含めると、回答者の約8割が自分や周囲の安全を優先することがわかる。国を優先するのは、12%だった。
得票数が少ないのがネックだが、これは私の拡散力の無さを嘆く他ない。
一応、特定の思想を持った人ばかりが回答したわけではないと思っている。
どれで回答したとしてもハズレではないというつもりで出したアンケートだし、社会人たるもの、ダイバーシティを受け入れなくてはね。

実際は何も決断できずに事態が悪化する

ただし、このアンケート、エンゲージメントは300以上あったので、300人以上の目には留まっている。
そのうえで83回答なのだ。
例えば4番の回答を『わからない』にしたら、そこに一番回答が集まったのではないかと推測している。3人中2人は、決断ができないというイメージだ。
まぁ、現実はそんなものだろう。
現実の戦争や他、国家的な緊急事態に遭遇した時、やはり人々は何も決断できないまま、事態は悪化する。それが現実ではないかと思う。

私は政治学など全く得意ではない。理屈は全くわからない。
ただ、今賛否が叫ばれる共謀罪やら特定秘密保護法やらも、本当にマズいかどうかを判断するのには、正直、カンで判断んするしか無いと思う。
いや、本当に緊急事態になるときというのは、あまり理論は役に立たないと思うのだ。
経験に頼れればいいが、経験もない。過去の歴史を基に、カンで判断するしかない。纏まりが悪いが、現状で私はそう考えている。

何か好きになれない朱子学的な価値観

最後に、教育勅語に関して、私個人が思うことを書きたい。
結論から言って、私は好きになれない。
何かこう、教育勅語じゃなければならない理由があるのか疑問だ。

アンケートが終わった後になって、つい考えてしまった。
そもそも親孝行しろだの、学問に励めだのは、孔子の論語で既出である。
何か教育勅語じゃなければならない理由がよくわからない。

それから、教育勅語の好きになれない理由として、何か朱子学的な、上から目線(あまり使いたくない用語だが)のムードを感じることだ。
例えば私は世間的にブラック企業とされる会社しか経験して来なかったが、会社の為に一生懸命踏ん張っても、精神疾患になろうものなら、捨てられてしまうのだ。現に私は、そういう経験をしている。
そして、朱子学的な要素は、ブラック企業やブラックな組織には、大変都合の良い素材なのだ。何せ主君に逆らわないのが美徳なのだから。
精神疾患という経験で、どんなに会社に忠義を注ごうと、捨てられるときは捨てられると学んだ身としては、あまり朱子学的な要素を好きになることはできないのだね。
道徳教育に使うことを政府だか文部省だかが否定しなかったというが、どうなのだろうか。

道徳は必要だと思うが、それは「自分がされて嫌なことは人にしちゃダメだよ」とか、「困ってる人がいたら声をかけてあげるようにしようね」というのを、親御さんが教えれば良いと思うのだが、それじゃダメなのかね。