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経済に対する想像力の無さ

前記において、桜井誠のツイッター発言に対するみっともない揚げ足取りをしている私であるが、彼が都知事になって欲しくない要素は、排外主義思想以外にもある。寧ろソッチの方が都知事としてはヤバいんではないかと考えている。
まず、ロンドンの独立署名運動に対するカーン氏への批判を見て、この人には経済に関する想像力の無さが危ないと思うのだ。
それはロンドンという街が、どんな産業を主体にしている街かを考えればわかる。
ロンドンは言うまでもなく、金融の街だ。
そしてEUという巨大市場に流れて行く金は、ロンドンを経由して流れるという。言わば、金融の中継センターなのだ。
ということは、英国がEUを抜けた途。端、ロンドンの市場価値が激減してしまう恐れがあるわけだ。
個人的想像だが、英国がEUを抜けた後は、ドイツが金融の中継センターポジション狙ってくるだろう。もし私の想像通り、ドイツが金融のハブセンターポジションを狙うのであれば、離脱交渉においても、ドイツは英国にかなり厳しい態度で臨んでくる
まぁ、これは私の素人想像なので、実現はしないかもしれない。ただし、もし実現したらロンドンで倒産/閉鎖企業が現れ失業者が溢れることを覚悟しなければならない
恐らくロンドン市民にはそういうビジョンが見えているのではないか?
だからこそ、ロンドンの金融のハブセンターポジション(ロンドン市民の生活)を守る為に、カーン氏はロンドン独立署名を起こしたのではないかと見ている。

さて、桜井誠に話を戻そう。
彼の経済的想像力の無さが、公約にもしっかり現れている。
それは外国人に対する生活保護の打ち切りだ。
確かに一見すれば「おお、桜井誠スゲー! よく言った!」と賛同者が多く出そうな公約だ。
しかし、そもそも生活保護受給率は貧困率を示す数字であり、それは小林よしのり氏もよく指摘していることだ。
では、生活保護を受給できなくなった外国人は次に何をするか。答えは犯罪である。

もちろん、大人しく餓死を受け入れる人もいるかもしれない。
だが、人間の生存本能を甘く見るべきではない。犯罪を犯してでも生き延びたいと考えるのが、自然な感情だ。
そして、実際に犯罪を犯した者の刑を決めるのは司法である。行政権を持つ知事ではないのだ。
外国人の犯罪に関して一般的に求められる処罰は、本国への強制送還だと思うが、それを決めるのはあくまでも、裁判所なのだ。


改めてEU離脱はどんな層が支持したのか

改めて英国のEU離脱は、一体どんな層が支持をしたのであろうか。
一言で言うなら、EUの恩恵を殆ど感じてこなかった層と言える。
まず年齢層。離脱を支持したのは、中高年がメインだ。
EU離脱の年齢層(英)
グラフ:東京新聞記事(6/26)より
若年層の得票率が高ければ恐らく、EU残留で決定しただろうが、若者の得票率が低かったことが『EU離脱』の決定打とも言える。
中高年層から見て、EU加盟は移民だけは受け入れなければならず、EUの恩恵を感じることができないことに、強い不満を持っていた。6/5の武蔵小杉デモでデモ隊にいた面々も50代以上と思しき者ばかりであったが、そこに奇妙な共通性を見出さずにはいられない。
反面、若者はEUの恩恵を受けている世代であり、留学やビジネスにおいて、他EU加盟国とのアクセスが自由になるメリットは大きい。

さて、離脱派の考えとして「離脱してEUからの移民は受け売れなくて良くなるし、今後の交渉次第じゃぁ、EUへの単一市場へのアクセスだって維持するさ。」という考えはあったらしい。
少なくともボリス・ジョンソン氏はEU市場へのアクセスは維持したまま、独自の移民政策を取ることができると思っていたようだ(6/27 日本語版ロイターより)。
しかし、現実は甘くない。メルケル首相は厳しい態度で臨んでいる。
「EUへの市場アクセスの恩恵を受けたいなら、EUの移民受け入れの義務を果たしなさいよ。」と強気で臨んでいるのだ。

もし、ドイツが金融の中心をフランクフルトへ移そうと狙うのであれば、ロンドンが悲惨な目に遭うだろう。
尤も、桜井誠自身は当選をする気は無いようなのだが(なら出馬するなよ・・・)、仮に当選しても、経済観念の無さで4年持たせるのは無理だ。
万に一つでも桜井誠が当選するようであれば、町田市の神奈川返還をしてさしあげ、吉祥寺を除いた多摩地域は東京都離脱すべきだろう。Tokyoブランドのイメージ悪化に伴う、多摩ブランドのイメージ低下は避けるべきである。