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今日もどこかで不正契約発生中!

WiMAXに限ったことではないが、ケータイやネット回線の販売事業には、いつの時代も不正契約が絶えない。
今日もきっとどこかの店で、不正契約が行われているのだろう。
実際問題として、私自身がWiMAXのサポセン時代、ブラックな仕事にタッチしたことがある。
『ブラックな仕事』とは言っても、別に日本の法律上に問題のあることではないが、事業者のルールとしてはブラックなやり方だ。
私は家電量販店系のWiMAX事業者であったが、家電量販店系WiMAXであっても、各事業者で契約に関するルールは違いがある。
入会方法はだいたい一緒だが、解約に関するルールは違ったり、あるいはまとめてプランの値引き施策には違いがある。キャンペーンについても然り。WiMAX PCバリューセット以外のキャンペーンは、ほぼ事業者毎に違いがあった。

私が実際に関わったブラックな仕事は2つある。
一つが解約に関する取り決め違反。
二つ目は可笑しなキャンペーンの適用といったところか。
どちらも関係するのは、店舗スタッフの契約に関することだった。

現場には切腹強要でも出ているのか?

私は現場を経験したことがないから、この辺の事情はよくわからないのだが、どうもノルマを達成できなかった店舗スタッフは自腹購入が待っているらしい。
この店舗スタッフの自腹契約、ほぼ不正行為の温床となる。
具体的に先の2つの事例から見ていこう。

1.解約に関する取り決め違反。
当時、その事業者に契約した者は、解約は書面郵送で行うことが決まりになっていた。
勿論それに納得しないお客は沢山いたし、そう言ったお客のクレームを受けたことは何度もある。
だからこそ、私は店舗スタッフにも解約のルールはキチンと守ってもらいたかったのだが、不思議とそうもいかない。バンバン解約依頼のFAXを流してくる。

「いやいや、お客様には解約届郵送してもらってるんですから、あなた方がこんなことしたら、お客様に示しつかないでしょう!?」

と店舗スタッフに言おうものなら、店舗スタッフがクライアントに報告が上がり、私が怒られる。
結果、内勤者としては「悪いことだ」とわかっていながら、止めることができない。止めたら自分が馘首(クビ)になるからだ。
先ほど、法律には触れないと言ったが、実際には違法かも知れない。
店舗スタッフが自分の契約の解約の為に、勤務時間中、店舗のFAXで私用FAXをしているのだから、業務上横領罪(刑法253条)に当たってしまう。尤も、これは肩を担ぐクライアントもクライアントなのだが。
※今はその事業者も電話解約できるようになったため、この手の不正はもう起きないと思う。

2.わけのわからないキャンペーンの適用
店舗スタッフの場合、その月の売り上げ件数が目標に達しないと、年間の縛りの無いプランで自己契約する習慣があった。
当時は今のU-Road Stickの前身端末があって、期間縛りの無いプランで契約しても、端末料金は1円だった。
埼玉県の店舗は特に成績不振だったようで、店舗スタッフは非常に荒んでいた。
何が荒んでいたかって、USB端末に付かないキャンペーンが適用されていたのだ。
やっぱり可笑しいと思ったものの、この時は特に店舗スタッフへ指摘しなかった。
ただ、埼玉の店舗スタッフから聞いたセリフは、退職後の今になっても鮮明に覚えている。

「すみません、今月マジで獲得状況ヤバいんで・・・」
「すみません、バレたらクビになるんで(黙ってて下さい)・・・」

ノルマを達成できなかった店舗スタッフには、切腹強要でもあるのだろうか?
今思い出しても、ため息が漏れてしまう、悲しいセリフである。