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余計なプライドは捨てるべし
非対面コミュニケーションの手段には電話やメール、FAXなどがあるわけで、用件に合わせて手段 を選べるようになるのが理想的だ。ただ、それはあくまで理想であって、現実はそう簡単にはいかない。
「喫緊性が薄い用件はFAXやメールで良くないか?」
と思う若年層の気持ちは良くわかるのだが、FAX・メールは要件を伝えることには優れているが、結論が見えていないと何を書けば良いかわからないと言う欠点をはらんでいる。ようは、「⚫️⚫️が知りたい」「◼️◼️はどの様に話が纏まったのか確認したい」というハッキリとした目的意識が無いと、文面で迷うコミュニケーション手段だ。
例えば若人にとっては苦労しないメール文章でも、中高年齢層はかなり大変なのかもしれない。
News:ポストセブンには「メールで『今電話して大丈夫か』とお伺いを立ててから電話することになってしまった」と嘆く中高年管理職の嘆きが出ていた。最終的には『電話をする』、即ち話すことに拘っているわけで、本人がメールでのコミュニケーションを苦手としていることが推察できる。
若年層は「それってメールやSNSでいいんじゃないか」と主張し、中高年層は「電話が良い」と主張する。
こうした非対面コミュニケーション意識のギャップを抱える中で、両者が歩み寄れる方法は何か無いのか。
私は身の丈に合わないプライドは捨てるのが一番良いと思っている。
特にどうしても要件は電話で伝えたいなら、なぜ電話に拘る必要があるのか一度考えてみると良い。もし、文章にすると伝え方がわからないなら、部下には率直にそれを伝えるのが一番だ。
「俺はメールだと訊きたいことを上手く書けないんだ。文章考えるだけで物凄い時間が掛かっちゃう。だから電話で訊きたいんだけど、ダメか?」
と言われれば、大抵は「まぁしょうがない」と思えるようになる。合理性にも反することはない。なぜなら、都度都度メールの文章考えるのに大量の時間を使うと仕事の効率は落ちる。ならば電話でやった方が効率的だ。
余計なプライドを捨てれずに部下へ強情を張るより、捨てられるプライドはキチンと捨ててしまった方が、争いは少なくて済む。
中高年世代はSNSでコミュニケーションをすることに抵抗がある人が多いと言う。それだけ文書でコミュニケーションを取ることが少ないのだ。文書にすると書き方がわからないなら、その気持ちをしっかり部下に伝えた方が良い。
時代にそぐわないプライド、余計な自尊心は捨ててしまった方が楽になれるし、業務の効率化の為にも望ましい。


一方的に喋らない・上司は部下に呑みの誘いの電話をしない
「オレって部下から煙たがられているのかなァ・・・」
そう思われていたら基本的に、自分が人の話を聴いていないことを疑った方が良い。人の話を聴かない人の電話は取りたくない。中高年層になると、なまじ承認欲求が強くなりがちなので、人の話を聴けなくなってしまう人も出る。
もし、「俺は大丈夫だ」と思っていたら、そういう人ほど一度自分の通話録音を聴いてみて欲しい。一方的に話している応対に建っていたら、それは充分に部下から煙たがられる話し方なのだ。
もう一つ、上司は部下に対して呑みの誘いの電話は禁物である。第一、部下にとって上司と言うのは、"仕事上の関係に留めたい"相手なのだ。そんな相手に対して、プライベートの時間を割いてあげるというのは、本音では”NG"なのだ。つまるところ、上司からの呑みの誘いに対し、部下は”警戒する"。
もう一つ言えば、呑みの誘いの電話に会社の電話機を使った場合、会社財産の私的利用をしたことになってしまう。
「今日の夜、空いてないか」と留守電に吹き込んだ場合はまず電話はない。
試しに、俺の電話に出なかったあと、部署の若い女性社員から電話させた。すぐに電話に出ましたよ」
(週刊ポスト2013年10月4日号より)
上記のケースが正に好例である。
上司は基本、部下に呑みの誘いの電話をしてはいけない。上司と部下は互いに仕事上だけの関係に留めること。物悲しい話だが、上司も自尊心を傷つけないようにするために、部下との付き合いは仕事上だけのものと割り切った方が良い。



会話法の勉強をしたければ、小出裕章さんのインタビューを是非見ていただきたい。
たくさんの取材に応じている小出さんだが、相手の質問をキチンと受け止めてから回答する。
とても話し方の上手な方だ。
中高年の方ほどよく観ていただきたい動画であり、通勤中でもしっかり観て小出さんから会話法を学んで欲しい。
尚、通勤中に観る場合、パケット制限が無WiMAXやWiMAX2を推奨する。