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WindowsRTは失敗OSだったといえば、これはおそらく誰しもが同じことを思うだろう。私自身もWindowsRTは失敗OSであったと思うし、acerがWindowsRTの端末を出す前に身を引いてしまったことから考えて、まごうことなき失敗OSである。
では何が失敗だったのか。ということについては、的を得るのが難しい。
Windowsストアから降ろしたアプリしか使えないことが大きな失敗要因といえば要因なのだが、しかしWindowsストアからのみのダウンロードに制限をかける構想自体には、問題があったわけでもない。
実際のところ、MicrosoftはiTunesやGoogle Playのような消費者囲い込み戦略が欲しかった。
現にApp Storeで販売されているアプリとGoogle Playで販売されているアプリでは、互換性がないものが多い。
インストール時が無料(アプリ内課金型)のアプリの場合、両方のストアにアプリを出しているため、互換性があるものが多い。
ゲームで言えば、とある魔術と科学のパズデックスやケリ姫スイーツなど、アプリ内で課金するタイプはiPadのデータをAndroid機に移したり、逆も可なケースが多い。。
一方、売り切り型のアプリケーションはほぼ互換性がない。使えるOSが固定されてしまうのだ。
使えるOSが固定されてしまう(+AppleやGoogleのアカウントに固定される)ため、OSを変えたとたん、折角購入したアプリを動かせなくなる。それは大変勿体ない。
そう考えた人は、iPadやiPhoneユーザーなら再びApple製品へ。Androidユーザーなら再びAndroid機に変えることが多くなるわけだ。
こうした消費者囲い込み戦略はMicrosoftも当然欲しかった筈だし、その構想自体は間違ってはいない。つまり、ある意味ではWindowsストアからのみのダウンロード方式は間違ってはいない。

 

Windowsストアの仕組みの方に問題がある
WindowsRTから身を引いたacerや、RTタブレットを生産しなかった各メーカーは実に賢明な判断をした。
一方で、日本メーカーでは唯一NECがWindowsRT機(Lavie Y)を販売した他、ASUSのViVO TabMicrosoftのSurface、Surface2に限られてしまった。
これら4機種のうち、NEC‐Lavie Yだけは所有しているが、ハード面では何も問題はなかった。動作は速いし、バッテリー駆動時間も長い。SurfaceもViVO Tabもバッテリー駆動時間は8時間以上だから、一日外で作業することも可能な端末だ。正直、ハードには問題はない。
問題はWindowsストアの方だ。最大の問題は支払方法の問題。
特に日本ではクレジットカードに関して後ろ向きなイメージを持つ人が多い。クレジットカードの是非はともかくとしても、日本人は現金やプリペイドカードでの支払いを好む。ところがWindowsストアのギフトカードはコンビニでは手に入らない。
ビックカメラに行けば売っているが、実質的にはクレカ決済がWindowsストアにおける決済手段になる。
加えてもう一つ。Windowsストアは日本向けアプリも外国向けアプリもごちゃ混ぜで陳列している。ただでさえ少ないアプリから日本向けアプリを探し出すことが大変苦労だ。先の支払い方法お問題も あり、 これではアプリ開発者も安心してアプリを開発・提供できないだろう。
こうしたストアの問題が解決されないままリリースしてしまったからこそ、WindowsRTは失敗OSとなってしまったのだと、私は考えている。



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