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少しもAdvanceを感じないエリア

7/15日付のアップデートでアドバンスモードというものが追加された305ZT。今でも305ZTを契約する際、"アドバンスモードなら月間の速度制限は無いよ"と言っている。
アドバンスモードを使用する場合は「アドバンスモード対応エリアだけ通信できますよ」と305ZTの販売ページには書かれてある。
「じゃあアドバンスモードってなんじゃい?」という話になる。

もし、一度でも305ZTの販売ページに行ったことがある人はちょっと思い出して欲しい。
305ZTは3つの電波を受信したキャリアアグリゲーションをすると書いてあった筈だ。

305ZT実行速度

上はGMOにて305ZTを取り扱っていた当時のプレゼン画面。
1つめは言うまでもなくY!mobile電波網。
そして2つめはSoftbank 4G。そして最後にSoftbank 4G LTEだ。
そしてこのエリア、実質的にはWiMAXのエリアよりも狭い恐れすらある。

Advanceとはもともと英語で『前進する・昇進する』というもの。
しかし敢えて言おう。サービスとしては・・・・・・後退した。

Y!mobile電波網を使えない
ではアドバンスモード対応のエリアはどんなエリアか。
結論を言ってしまえばSoftbank 4G(2.5Ghz帯)のエリアだ。
アドバンスモードの注意書きを見た瞬間に「まさか!?」と思ったことがその通りだったようだ。


電波というのは周波数が上がるほど大量の情報を送受信できるという恩恵と、コンクリートや金属などに反射しやすくなるという弊害を併せ持つ。
よってアドバンスモード・エリアというのはSoftbank 2.5Ghz帯エリアではないかと思ったが、正にその通りだった。
もちろん、通信量無制限に関することは単純に電波の周波数以外にも、認証サーバーの問題や通信事業者間の"ご機嫌の問題"にも左右される。
ただ、通信量無制限の施策を取っているWiMAXが周波数の高い電波を使っていることを見れば、305ZTのアドバンスモード施策も想像に難くない内容だった。

熊谷会館⑤

話を戻そう。
アドバンスモードにすることでどんなことが起こるかと言えば、建物内に電波が入りづらくなること。
2.5Ghzという周波数はモバイル回線の周波数としては、最も高いレベルの周波数だ。コンクリートや金属にとてもよく反射する。
305ZTを起動すると、アドバンスモードは契約によっては使えないようになっている。実際に試したところ、4月契約の私が使えなかったことから、恐らく7月14日以前の契約者は標準モードだけ使えるようになっていると思われる。

ただ電波の質は標準モードの方が良いので、7月15日以降の契約とそうでない人との間には、料金だけでなく、サービスの質まで格差が生まれてしまったわけだ。Y!mobile端末なのにY!mobile電波網を使えないという点では、サービスとしては後退した。
せっかくのキャリアアグリゲーションも、使ってしまうと制限解除が有料になるというところでは、まったくAdvanceを感じさせないものになってしまった変化である。